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株式会社 橋本製材所
福井県越前市高瀬1丁目20番34号TEL.0778-24-1028
 FAX.0778-21-1028


一般建築木材の製材及び販売
一般建築設計・施工

≪営業上の資格・免許≫

建設業許可 
福井県知事許可 (般-2) 第6839号

宅地建物取引業者免許 
福井県知事 (1) 第1673号

ジャパンディスタイルの新築住宅

本物の木を。事務所で10年待った栗の一枚板のカップボード

2026-08-07
こんにちは。事務所の2階に「これはいつか、どこかで」と栗の一枚板をしまい込んで10年以上、いよいよその出番がやってきました。専務の橋本です。

前回は、畳コーナーの栗カウンターが実は「2枚継ぎ」だったというお話をしました。そして最後に「次回はいよいよカップボード(キッチンの背面収納)。3m近い栗の一枚板とナラ材をご紹介します、今度は正真正銘の一枚板です」と予告していたのですが、まさにその主役が現場に届きましたので、今日はそのお話です。

【幅2800mm、奥行き450mm、厚み30mm。事務所2階で育った一枚板】
写真1・2が、そのカップボードの天板です。幅は約2800mm、奥行き450mm、厚みは30mm。これだけの寸法がある栗の板を、継ぎ目なしの一枚のまま使っています。
実はこの板、長らく私たちの事務所の2階で大切に保管していたものです。「いつか、どこかで」と出番を待ちながら眠っていた板が、こうして形になる瞬間は、何度経験してもドキドキします。写真2でアップにすると、栗特有のはっきりした木目の流れがよく見えると思います。前回の2枚継ぎとはまた違う、一枚の板ならではの一体感があります。
写真3は、その天板の下に収まる収納本体です。ナラ材の扉と引き出しで構成していて、キッチンの背面にちょうど収まるサイズに造作しています。

【ジャパンディスタイルの「木質化」、よく目にする場所ほど本物を】
ジャパンディスタイル(和の落ち着きと北欧のシンプルさを合わせた考え方)を語るとき、外せない要素のひとつが「木質化」——暮らしの中に木そのものを取り入れて、自然を身近に感じられるようにすることです。
ただ、木質化といっても、木目調のシートやプリントでそれらしく見せることもできてしまいます。それはそれで良いです。私たちがこだわっているのは、そこです。玄関やリビング、そして今回のようなキッチン背面のカップボードなど、毎日何度も目にする場所だからこそ、本物の無垢材も使いたいんですね。
木目調のシートは近くで見れば同じ柄の繰り返しだとわかりますし、触れたときの質感も本物の木とは違います。一方、無垢の一枚板は、一枚として同じ木目がなく、時間とともに色や艶が深まっていきます。毎日視界に入る場所、毎日手を伸ばす場所に本物があることが、暮らしの満足度を静かに底上げしてくれる——今では珍しくなった、本物の無垢の一枚板だからこそ伝えられる価値だと思っています。そんな無垢板は、ふと、指先で触れたくなります。

【こんな方へ】
キッチンの背面収納にも、既製品にはない一枚板の存在感が欲しい方。木目調ではなく、本物の無垢材にこだわり造作家具を作りたい方。毎日目にする場所だからこそ、素材にこだわりたい方。そんな方に、今日の一枚板をお見せしたいです。
造作家具や無垢材のご相談は、いつでも大歓迎です。

ル・ハウス一級建築士事務所 ㈱橋本製材所 専務 橋本

一枚板じゃなくても、世界に一枚。栗の板を「2枚継ぎ」にした造作カウンター

2026-07-31
畳コーナーの造作カウンター天板。自社製材・10年以上自然乾燥させた栗(くり)の無垢板を2枚継ぎしたもの。奥行きを確保するため幅方向に2枚はぎ合わせている。現場搬入前の状態。
自社製材所での栗の製材の様子。10年以上自然乾燥させた栗の板を製材機に通し、木目(板目のはっきりした山形の模様)が現れたところ。
製材機に載った栗の厚板(というより栗の木)。片側に丸太のときの自然な曲線=「耳」が残っている。10年以上、倉庫や外で風にあてて自然乾燥させた材。
こんにちは。倉庫に眠っている板を眺めながら「これはいつかどこかで使う」と考え続けて10年、使う瞬間はかなりドキドキする専務の橋本です。

前回は、畳コーナーの栗(くり)の無垢カウンターと、ランドリールームの可動棚のお話をしました。今日はその続きとして、あのカウンターの天板が「どこから来たのか」と、造作(ぞうさく/現場で一つひとつ手づくりする、オーダーメイドの家具や棚のこと)の正直な弱点についてお話しさせてください。

【造作家具の弱点を、先に正直に言います】
造作家具のことを調べていくと、だいたい同じ三つのデメリットが出てきます。「既製品より高い」「完成するまで現物を確認できない」「後から移動したり撤去したりできない」。これは事実です。私たちもお客様にそのままお伝えしています。
そのうえで、私たちがどう考えているかをお話しします。

【「現物が見られない」への、材木店なりの答え】
造作家具は現場で造り付けていくので、完成品を先に見ることはできません。ただ、使う面材(家具の表面に使う板)や無垢板については、私たちは打合せの最初の段階で実物をお見せするようにしています。図面や画像ではなく、本物の木を見て、触っていただく。木は一枚ずつ表情が違うので、これは写真では代わりになりません。
今回のお宅は「おまかせで」とのことでしたので、天板の無垢板はこちらで厳選させていただきました。材木店として在庫を持っているからこそ、「この空間には、この板を」と自信をもってお出しできます。

【一枚板でなくてもいい。「2枚継ぎ」という選択】
写真1が、その畳コーナーのカウンター天板です。実はこれ、一枚板ではありません。栗の板を2枚、幅方向につなぎ合わせた「2枚継ぎ」です。
一枚板と聞くと憧れがありますが、必要な奥行きの分だけ幅の広い丸太を探そうとすると、選択肢がぐっと狭くなり、値段も一気に上がります。そこで、同じ木の表情の板を選んで継ぐ。写真をよく見ていただくと継ぎ目はありますが、木の板自体の落ち着きは十分に表現されます。
そして、この考え方のいいところは「幅の自由がきく」ことです。2枚で足りなければ3枚継げば、奥行きはもっと出せます。カウンターとして使うのか、腰かけられる幅にするのか、パソコンを置くのか——暮らし方に合わせて寸法を決められる幅が、ぐっと広がります。一枚板というこだわりを少しほどくだけで、できることの選択肢が増える。これは覚えておいていただきたいポイントです。コスパ良いと思います。そういえば2年ほど前に、栗の板を3枚継いでテーブルを作ったこともありました。またそのうちご紹介したいと思います。

【この栗、10年以上ここで待っていました】
写真2と写真3は、その板を自社の製材所で挽いているところです。
この栗の木、10年以上、倉庫や外で風にあてながらゆっくり自然乾燥させてきたものです。機械の乾燥機で一気に水分を抜く方法もありますが、時間をかけて自然に乾かした材は、木の中の水分がゆっくり抜けていく分、後から反ったり、大きく狂ったりしにくくなります。使っているうちに「割れてくる」ことも少ないんです。カウンターのように毎日手を置く場所には、この落ち着きが効いてきます。
写真3では、板の片側に丸太だった頃の自然な曲線——「耳(みみ)」が残っているのが見えると思います。ここをどう活かすか、どこで切るかを決めるのが、製材する側のいちばん楽しいところでもあります。
木を仕入れて、製材して、10年以上寝かせて、設計して、現場で造り付ける。この全部を自社でやっているので、「高くなりがち」という造作のデメリットも、在庫の中から選ぶことでかなり抑えられます。今回は全て「おまかせで」とのことでしたので、追加費用はいただいていません。私たちを信じて「おまかせで」とおっしゃっていただいたからには、見積以上にどんどん良い家にしていくのが当社のポリシーです。それは無垢の板に限った話ではありません。

【「動かせない」は、裏返せば「ぴったり」ということ】
最後に残るデメリットが「後から移動・撤去ができない」こと。これはその通りです。ただ、これは裏を返せば「その場所にぴったりの寸法で造れる」ということでもあります。既製品の家具を置くと、どうしても数センチの隙間や、微妙に余ったスペースが生まれます。造作にはそれがありません。壁から壁まで、ミリ単位でその家のためだけの寸法にできる。掃除もしやすく、部屋がすっきり広く見えます。
長く住む家だからこそ、動かせないことより、毎日ぴったり気持ちよく使えることを選ぶ。私たちはそう考えています。木そのものを暮らしの中に取り込むバイオフィリックデザイン(自然を身近に感じられる設計の考え方)とも、こうした造作はよく合います。
【次回予告】
次回は、いよいよカップボード(キッチンの背面収納)です。3m近くある栗の一枚板と、ナラ材を使った造作のカップボードをご紹介します。今度は正真正銘の一枚板です。どうぞお楽しみに。
造作家具(カップボードやダイニングテーブルなど)や収納のご相談、いつでも大歓迎です。
ル・ハウス一級建築士事務所 ㈱橋本製材所 専務 橋本

世界にたった一枚。材木店がつくる栗の無垢カウンターと、暮らしに合わせた造作収納

2026-07-24
畳コーナーの造作カウンター天板。平成26年に自社製材し、倉庫で自然乾燥させた栗(くり)の無垢板。手前側は自然な曲線を残した「耳」付き仕上げ。旦那様が木肌を確かめている様子。
洗剤のストックや洗濯まわりの小物をボックスごと“隠して”収納する可動棚。奥様が位置と使い勝手を相談している様子。
こんにちは。棚の話になると前のめりになる専務の橋本です。

今日は、私たちの家づくりの中でも「材木店だからこそ」と胸を張れる部分——造作(ぞうさく/現場で一つひとつ手づくりする、オーダーメイドの家具や棚のこと)のお話をさせてください。

【写真1:世界に一枚の、栗のカウンター】
畳コーナーに造ったカウンターです。旦那様が手のひらで、その天板の木肌を確かめているこの天板、材質のご指定があったわけではなく、こちらからご提案させていただいた栗(くり)の無垢板です。
実はこの板、平成26年に当社の製材所で挽き、そのまま倉庫で何年もかけてゆっくり自然乾燥させてきたものなんです。明治から続く材木店として、良い木を見極めて仕入れ、製材し、時間をかけて寝かせておける——だからこそ「この空間には、この板を」と、在庫の中から選んでご提案できます。今回は片方の「耳(みみ/木が丸太だった頃の、樹皮側の自然な曲線)」をあえて残し、無垢材であることが伝わる仕上げにしました。
既製品のカウンターにはない、世界にたった一枚の表情。木目は二つとして同じものがなく、これから暮らしの中でつく小さな傷や色の深まりも、そのお宅だけの味になっていきます。木そのものを暮らしに取り込むバイオフィリックデザイン(自然を身近に感じられる設計の考え方)とも、畳コーナーには相性のいい一枚です。
 
【写真2:暮らしに合わせる、ランドリーの可動棚】
こちらはランドリールーム。奥様が指差していただいている場所に、可動棚を造ります。「洗剤のストックや、ハンガー、洗濯まわりの細々したものを、ボックスにまとめて、この棚にポンと乗せてしまいたいですね」——そんな会話の中から生まれる棚もあれば最初から決めてある棚もあります。
造作の良さは、既製の棚を後から置くのではなく、置きたい物と使う場所に合わせて、寸法も位置も現場で相談しながら造り込めること(ここは可動棚ですが)。中身はボックスで“隠す”ことで、生活感の出やすい洗濯まわりも、すっきりと整って見えます。余計なものを見せずに整える——これは、私たちが大切にしているジャパンディスタイル(和の落ち着きと北欧のシンプルさを合わせた考え方)の「引き算」の発想そのものです。
 
木を選ぶところから、製材し、設計して、現場で造り付けるところまで。材木店として一貫してできるからこそ、「世界に一枚」を、その暮らしにちょうどよい形で届けられる。造作家具や収納のご相談、いつでも大歓迎です。

ル・ハウス一級建築士事務所 ㈱橋本製材所 専務 橋本

【棚の相談大歓迎】現場で思いつく棚

2026-07-17
ランドリールームの棚用の下地。床から1500mmの高さです。
トイレのカウンター用の下地
壁掛けテレビ用の下地。配線用の管も一緒に仕込みます
クローゼットの枕棚(まくらだな)用の下地。高い位置で重さを支える大事な部分です

こんにちは。棚の位置にものすごく気を使っている専務の橋本です。(棚のご相談、大歓迎です)

今日は、完成すると壁の中に隠れて一切見えなくなる、でも住んでからの暮らしやすさを地味に大きく左右する「下地(したじ)」のお話です。


【下地って何ですか?】

ここで言う下地というのは、壁の石こうボードの内側に、あらかじめ仕込んでおく補強用の板のことです。

石こうボードだけの壁に、あとから重い棚やテレビをビスで留めようとしても、ビスが効かずにグラグラします。そこで、棚やテレビを付けたい場所の“壁の中”に、しっかりビスの効く木の板を先に入れておく。これが下地です。


【なぜ、今このタイミングで入れるのか】

この下地、実はタイミングがすべてなんです。

当社の家は、このあと壁の中に断熱材を吹き付け、その上から石こうボードで壁を塞いでいきます。いったん壁が仕上がってしまうと、下地を後から足すには、壁を一度壊すしかありません。

つまり、下地を自由に入れられるのは「壁がまだ開いている、今このとき」だけ。だからこそ私は、断熱材を吹く前のこのタイミングで、お客様にできるだけ現場に足を運んでいただくようにしています。「ここに棚が欲しい」「テレビはこの壁に掛けたい」――その一言があれば、その場で下地を追加できるからです。


【今回、現場で仕込んだ4つの下地】

写真は、今回の現場で入れた下地の一部です。

写真1は、ランドリールームの棚用。洗剤やタオル、ハンガーなど、洗濯まわりは意外と“置きたいもの”が多い場所です。完成後に棚をしっかり固定できるよう、床から1500mmの高さに下地を入れました。

写真2は、トイレのカウンター用。トイレットペーパーや小物を置くカウンターも、ぐらつかない下地があってはじめて、安心して使えます。立ち上がるときに意外と「よっこらしょ」で手をかけるので、しっかり固定することは大事なことです。

写真3は、壁掛けテレビ用。テレビは重量があるうえ、「配線を壁の中に隠したい」というご要望がとても多い場所です。頑丈な下地と一緒に、配線を通すための管も先に仕込んでおきます。壁からコードがだらりと下がらない、すっきりとした壁面になります。

写真4は、クローゼットの枕棚(まくらだな)用。クローゼット上部にある、普段使わない物などを載せる棚のことです。高い位置で重さを支えるので、下地の位置と強さが特に大事になります。


【現場で決めていける。それが当社の強みです】

これらの下地は、最初の図面だけで全部決めきってしまうものではありません。実際に建ち上がった空間に立ってみると、「思ったよりここが広いから棚を足したい」「この壁にテレビを掛けたい」と、暮らしのイメージが具体的にわいてくるものです。

そうしたご要望を現場で直接うかがって、その場で「じゃあ、ここに下地を入れましょう」と対応できます。図面の上だけでなく、現場で一緒に打合せしながら、必要なものを一つずつ足していける――これは、住み始めてからの“ちょっとした後悔”を減らす、地味だけれど大きなメリットだと思っています。

完成すれば見えなくなる下地ですが、住んでからの毎日の使いやすさは、この見えない仕込みで決まります。壁を閉じてしまう前に、ぜひ一度、現場に立ってみてください。「あったらいいな」を、まだ間に合ううちに、一緒に形にしましょう。


ル・ハウス一級建築士事務所
㈱橋本製材所 専務 橋本

床板の深堀②無垢フローリングのお手入れは必要?「結局しなくなった」我が家の5年後

2026-07-03
こんにちは。この記事を書くために自宅の床を写真に撮ったら、想像以上に生活感がしっかり写っていて、軽く動揺している専務の橋本です。

家づくりのご相談で、本当によくいただく質問があります。
「無垢の床って、お手入れが大変なんじゃないですか?」
今日はこの質問に、きれいごと抜きの本音でお答えします。結論を先にお伝えすると、「我が家はお手入れを途中からほぼしなくなりました。」
それでも「無垢にして良かった」と思っています。その理由を、同じ我が家にある“12年もののシートフローリング”と見比べながらお話しします。

【結論を先に】お手入れゼロでも、無垢はこうなります

  • オークの無垢フローリング(築5年・ほぼお手入れなし)→ 水ジミや生活の跡はある。でも木目に馴染んで、味になっている。
  • お手入れは「やった方がいい」。でも正直、忙しい毎日の中では続かないことが多い(我が家がそうでした)。
  • それでも無垢を選ぶ価値があるのは、無垢は後から削って再生できるから。表面一枚で仕上げたシートフローリングには、これができません。
「お手入れを完璧にできる自信がないから無垢はやめておこう」と思っている方にこそ、読んでいただきたい内容です。

【本来の理想】無垢フローリングのお手入れ方法

まず、教科書どおりの“理想”をお伝えします。
  • 普段:掃除機やフローリングワイパーで乾拭き。基本はこれだけでOK。
  • 水や飲み物をこぼしたら:シミになる前に、サッと拭き取る。
  • 数年に一度:蜜蝋ワックスやオイルを塗り直して、表面をいたわる。
  • 深い傷がついたら:サンドペーパーで削って、オイルを塗り直せば目立たなくなる。
最後の「削って直せる」が、無垢材ならではの最大の強みです。表面だけ木目を貼った合板・シートフローリングには、この“やり直し”ができません。
…と、ここまでが理想のお話。ここからが本音です。

【正直に告白】我が家、途中からお手入れしなくなりました

引っ越したばかりの頃は、私も張り切って水拭きをしていました。でも、現実はこうです。
  • 子どもたちがお風呂上がりに、ベタベタの素足のまま走って出てくる。
  • 共働きで、平日はとにかく時間がない。
  • 気づけば「まぁいいか」と、気にしないことにした。
写真1・2をよく見ると、白っぽい輪ジミや水の跡が点々と残っています。これが、お手入れをほぼやめて5年経ったオーク無垢のリアルな姿です。改めて撮ると「うわ、跡だらけだ」と思いますが(笑)、普段の暮らしの中では、正直まったく気になっていませんでした。

お手入れは、続かないのが普通です。それを前提にしても、無垢は暮らしをちゃんと受け止めてくれました。ここが今日いちばんお伝えしたいところです。

【決定的な違い】12年もののシートフローリングと比べてみた

我が家には、別の部屋に12年前のシートフローリングもあります(写真3・4)。同じ「お手入れしていない床」ですが、傷み方がまったく違います。
  • 表面のシートが剥がれて、下地の茶色い部分がむき出しになっている(写真3)。
  • 擦り傷が“欠け”になって、そこだけ元に戻せない(写真4)。
これがシートフローリングの弱点です。表面の薄い一枚が命なので、そこが傷つくと削って直すことができず、傷がそのまま「劣化」として残っていきます。
一方の無垢は、傷や水ジミがついても木そのもの。気になれば削ってやり直せる“余白”が、いつまでも残っています。

「傷が味になる無垢」か、「傷が劣化になるシート」か。同じ“お手入れしない生活”でも、5年・12年と時間が経つほど、この差ははっきり出てきます。

【子育て家庭こそ】無垢は“気楽”な床かもしれません

意外に思われるかもしれませんが、小さなお子さんがいるご家庭ほど、無垢は気楽だと私は思っています。
  • 「傷つけたらどうしよう」より、「傷ついても味になるし、いつか直せる」。この安心感が、毎日をラクにしてくれます。
  • お手入れを完璧にできない自分を、責めなくていい。無垢は、サボっても受け止めてくれる懐の深さがあります。
  • お風呂上がりの裸足の気持ちよさは、5年経っても変わりません。
もちろん、性能(断熱・気密)はプロとして当たり前に押さえるべき土台です。その上で、「お手入れが続かない普通の家族」が、それでも心地よく暮らせるか。我が家の床が、その一番正直な実例かもしれません。

【まとめ】よくある質問にお答えします

Q. 無垢フローリングは、お手入れしないとダメ?
A. ダメではありません。理想のお手入れはありますが、我が家のようにほぼゼロでも、5年でこの程度。水ジミは残りますが、木目に馴染んで“味”になります。

Q. お手入れをやめると、どうなるの?
A. 水ジミや生活の跡は残ります。ただし、気になれば後からサンドペーパーで削ってオイルを塗り直し、リセットできます。これが無垢の強みです。

Q. シートフローリングとの違いは?
A. シートは表面の一枚が傷つくと直せず、そのまま劣化します。無垢は削ってやり直せる。同じ“お手入れしない生活”ほど、この差が効いてきます。
お手入れは、正直、続かないもの。それでも安心して暮らせる床を選びたい方は、ぜひ一度、越前市の私たちの家づくり(ジャパンディスタイル)を見にいらしてください。我が家の“生活感たっぷりの床”も、ご希望あればお見せします(笑)。

ル・ハウス一級建築士事務所 ㈱橋本製材所 専務 橋本
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